2016/6/1 更新・論文全文PDF (結論は27ページから)
経済発展とフランチャイズチェーンの拡大に伴い非場所性が高まったと言われる大規模地方都市のアイデンティティを色という形で掘り起す事を目的に調査を行った。各都市のイメージカラーといえば、例えば神戸市では市のマークやバス、地下鉄に緑色がよく使われている。京都では和のイメージから紫色がシンボルカラーとされ、市のホームページや市章、市バスの行先表示に使われている。はたしてこれらは人々が都市に持つ色のイメージを適切に反映しているだろうか。また色彩の持つさまざまな要素、色相、彩度、明度に注目することで、都市の単純な平均色のイメージ以上の分析が行えると考えた。
今回、対象は関西五大都市(神戸・大阪・奈良・京都・和歌山)とし、Googleなどの画像検索エンジンを使って都市名で画像を検索し収集した膨大な数の画像を、全て等しい大きさにリサイズし、各都市ごとにタイリングして巨大な画像を作った。さらにその画像の平均色を求め、RGBのバランスを調べる。視覚的にはどの都市も平均色はグレーになる事が予想されるが、彩度を上げることで色の傾向を知覚し捉えることが出来る。
収集条件
| 拡張子 | jpg, png, |
| 画像サイズ | 縦横各200pixel以上 |
| データサイズ | 20KB以上 |
| セーフサーチ | オフ |
| 色深度 | 8bit,16bit,32bit |
Finding
最終的に集めた画像は約35000枚となった。
表は横の行が都市、縦の列は4つの検索エンジンを表し、さらに収集した全画像の縮小版であるOriginal、Originalの平均色Average、Averageの彩度を一定に上げた色Saturatedの3つにそれぞれ分かれている。
結果が偏ることはある程度予想はしていたが、神戸市以外の地域はほとんど均一なオレンジ、もしくは黄色となった。
